活動レポート

活動レポート

ツキノワグマのドングリ食を調べてきたよ

岡山ハッケンジャー (岡山県)

活動日:

2015年12月12日

実施場所:

池田動物園

参加メンバー&サポーター数:

4人

活動の分野:

  • 自然・生物多様性 自然・生物多様性

SDGs:

活動内容

ツキノワグマのドングリ食について話を聞きに、ツキノワグマを飼育している岡山市内の動物園で話をうかがってきました。以前から、体の大きなツキノワグマが、どうやって小さなドングリを口に入れるのか気になっていました。

この動物園で飼育されているツキノワグマは、推定で生後半年の頃、県北部の奈義町で檻わなで捕まり、動物園にひきとられたそうです。現在は、推定で11歳の雄ですが、飼育員さの話では、動物園で生まれたクマに比べて野生の部分が多く残っているということです。

参加者のようす

時期的にエサのドングリが既に動物園にないらしく、残念ながら実際にドングリを食べる様子は観察できませんでしたが、飼育員さんからふだんの様子を詳細に聞くことができました。
ツキノワグマの上唇は、かなり細かい動きが出来るらしく、上唇を器用につかって、ドングリを口の中に放り込むようです。枝についたドングリ、落ちたドングリの両方を、少量(1個など)単位で口に入れるそうです。

感想・気づいたこと・考えたこと

飼育員さんのご配慮でツキノワグマの口の中も見せていただきましたが、犬歯が発達している以外は、かなりヒトの歯に近いと感じました。
なので、臼歯も木の実をすり潰すのに適した形といえますが、飼育員さんの印象では、かなり雑に噛んでいるのではないかということ。丸のみされるものも多いようです。その証拠に、糞からは、噛まれていないドングリが多く混じるそうです。それらのドングリが芽を出すとすれば、ツキノワグマも森を作る存在だと思う、という飼育員さんのご意見を聞くことが出来ました。

その他

最後に、飼育員さんから、興味深いお話をうかがいました。冬越ししたクマは最初にアリを食べるそうです。冬越ししたクマは便秘の為、アリの酸で便秘を解消するということです。

また、ツキノワグマの繁殖は冬に行われるが、子育て中のメス熊は、周りに匂いを残さない様に慎重との話も聞きました。オス熊に嗅ぎつけられると、子どもを殺されるからということ。子育て中のメスは繁殖を受け付けない為、雄グマは小熊を殺して繁殖し、自分の遺伝子を残そうとするようです。

岡山ハッケンジャーさん、こんにちは。
人里に近づく野生動物は雑食のものが多いのでしょうね。人間ではとても渋くてダメなものでも食べるのは、野生で生きていくための機能なのでしょう。しかし、熊のように大きな動物が道具も使わずに小さな木の実を器用によく食べられるものだと、報告を見て驚きました。
上唇を上手に使って口の中に引き込むとは知りませんでした。動物園の飼育の人たちが長年観察しているからこそ、この習性がわかるのですね。もっとほかの事も聞いて、ぜひ教えてください。
せっかくなら、他の生き物の生態もいろいろ知りたいですね^^ ぜひ調べてみてください。
エコまる
岡山ハッケンジャーのみんな、報告ありがとう!
環境に関することならどんなことでもエコロジカルあくしょん!
これからも一緒にがんばろう! がんばってるなと思ったら拍手をしてね★
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クラブのプロフィール

  • クラブ名岡山ハッケンジャー
  • 所在地岡山県
  • クラブの種類近所や地域のお友達

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