活動レポート

活動レポート

生田川調査

玉一アクアリウム (兵庫県)

活動日:

2021年12月06日

実施場所:

神戸市 神戸市環境局 生田川

参加メンバー&サポーター数:

2人

活動の分野:

  • 水
  • 自然・生物多様性 自然・生物多様性

SDGs:

  • SDGs:海の豊かさを守ろう
  • SDGs:陸の豊かさも守ろう

活動内容

今日は代休だったので、高速バスに乗って神戸市環境局環境政策課のKOBEこどもエコクラブ事務局に壁新聞と絵日記を届けました。そのあと環境局環境都市課にミナミテナガエビやヒナハゼなどについての調査の報告に行きました。神戸市絶滅危惧Cランクのミナミテナガエビは、テナガエビにとてもよく似ていて今まで多分ふつうのテナガエビとしてカウントしていた可能性が高くて、この前教えてもらって調査で確認したらテナガエビ10匹の中で2匹がミナミテナガエビでした。前にはいなかったのに急にとれるようになったヒナハゼは、ぼくたちは今はいるのは当たり前と思っていたけど、神戸市や明石市では捕獲の記録がないそうなので、報告に来てよかったです。ヒラテテナガエビとミナミテナガエビとテナガエビの3種に関する論文をいただいて、その中には売っている図鑑には載っていないミナミテナガエビとテナガエビの違いをくわしくわかりやすく写真付きで載っていて、アクアリウムで共有できるのでうれしいです。

参加者のようす

そのあと、近くの生田川に行きました。生田川は3面コンクリート張りの水量の少ない町の中を流れる都会の川ですが、川底のコンクリートの割れ目に砂がたまり、そこに石や枯葉が流されてきて、その石の下や枯葉の裏を探すと魚や水生昆虫が少しと大きなカメが2匹いました。1時間で、シマヒレヨシノボリの成魚1匹、アカミミガメの成体1匹、クサガメの成体1匹、フタツメカワゲラ属の1種の幼虫1匹、シリナガマダラカゲロウの幼虫2匹、シロタニガワカゲロウの幼虫1匹、ウスイロフトヒゲコカゲロウの幼虫12匹、オオヤマシマトビケラの幼虫6匹、ミズムシ(甲殻類)23匹がとれました。明石川では見ない水生昆虫も多く、わからない種は1匹ずつ持ち帰って高校生サポーターのNAさんに同定してもらいました。種類はあまりとれませんでしたが、しっかり調査ができたのでいいと思いました。

感想・気づいたこと・考えたこと

まさか、3面コンクリート張りの浅い生田川でクサガメやアカミミガメがとれるとは思っていませんでした。アカミミガメは袋に入れてバスに乗って持ち帰り、ナーセリーの畑の肥料にしました。

その他

報告担当:NR(中1)

玉一アクアリウムのみなさん、報告ありがとう。
神戸市環境局さんとの情報交換や、そのあとに生田川の調査に行くなど、積極的に自然に触れている姿勢が伝わってきます。今回の話題の一つのミナミテナガエビは、図鑑には脚(あし)に毛が少ないことや頭胸(きょうとう)に3本線などの特ちょうがのっています。また、川の中でもびみょうににテナガエビとすみ分けしているともいいます。しかし、当然生き物ですから、個体によりいろいろ差があります。今回「神戸市絶滅危惧Cランクのミナミテナガエビは、テナガエビにとてもよく似ていて今まで多分ふつうのテナガエビとしてカウントしていた可能性が高く・・・テナガエビ10匹の中で2匹がミナミテナガエビでした。」と活動報告にあるとおり、これまで見逃していた可能性が大いにあると思います。
玉一アクアリウムのみなさんが、いつもていねいにみているからこその発見ですね。また、都会のコンクリート三面張りの生田川でも、コンクリートの割れ目の砂たまりの石や枯葉などのハビタットをていねいに観察し、さらに、外来種(アカミミガメ)への対応もていねいにされていますね。さらに写真からは、川に入るときに2マンセルを意識している様子もわかります。とてもすばらしい活動をされていると思います。今後もいろいろな生き物をみていってください。
エコまる
玉一アクアリウムのみんな、報告ありがとう!
環境に関することならどんなことでもエコロジカルあくしょん!
これからも一緒にがんばろう! がんばってるなと思ったら拍手をしてね★
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クラブのプロフィール

  • クラブ名玉一アクアリウム
  • 所在地兵庫県
  • クラブの種類その他

クラブ写真

玉一アクアリウムは、明石川を守り育てる活動をしている小中高生のグループです。
1年を通して週に1度は川に入り、魚や水生生物をとって川の環境を調査しています。絶滅危惧種や在来種は、調査の後にリリースし、外来種はリリースせずに駆除をして、その命を無駄にしないように、みんなでおいしくいただいています。
2007年より活動を開始していますが、現在は特定外来生物のブルーギルやオオクチバスが目に見えて減り、かわりにオイカワやモロコなどの幼魚や成魚が今までで一番多く、成果を感じています。そして知識向上のために漁協や水族館や試験場や棚田の保全活動などに参加して勉強していますが、その度にいろんな事で、様々な人達に親切にしていただいています。明石川のためにはもちろんのこと、その方々のためにもこれからもしっかり学んで行きたいです。
※オオクチバスとブルーギルを環境省と農水省から許可をもらって飼っています。

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