13 身近な水辺のウォッチング じっくり
ねらい
  • 川や水路、池、湖、海など様々な水辺に生息している生きものの種類や水の汚れ具合、水辺の利用のされ方、散乱ごみの有無などを多角的に調べます。さらに、水辺や水が人や生きものにとってどのような役割を果たしているかを総合的に考え、その重要性について理解します。
進め方
【導入】 グループで身近にあるどのような水辺に行きたいか、どこへ行けばどんなことをウォッチングできるかなど、意見を出し合い、水辺のイメージを共有できるようにします。
【実施】 水辺が決まったら、安全性を確認して出かけます。最初にワークシートのチェックを行ない、その水辺の全体的な状況や活動範囲の確認をします。
【発展】 ウォッチングで見つけた個別のテーマについて、さらに調べるために、テーマに沿った「こだわりウォッチング」を行ないます。
ポイント
  • 水辺や水と人間活動との関わりをできるだけ多面的に捉えられるよう、一人ひとりの考え方や観察の切り口を大切にし、最後に全体をまとめるようにします(利水面、治水面、親水性、生態的配慮、景観的配慮、歴史的経緯など)。
  • 水辺は危険が伴うので、地形や天候などに配慮して安全確認をしっかりしましょう。救急用具も忘れずに。
  • 水の中に入るときは、子どもたちに使い古しの運動靴や着替えなどを持ってきてもらいましょう。
  • カメラや魚捕り網、地図など活動に必要な用具を揃えておきましょう。
  • 水辺を訪れている人へのインタビューなども活動も取り入れてみましょう。その時は礼儀正しくしましょう。
  • 水辺で発見したことをイラストや写真も使って壁新聞などにまとめてみましょう。
応 用
  • 今と昔で水辺の利用形態の違いを比較するなど、地域学習につなげることができます。
  • 調査した水辺の他にも関係のある水辺も調べ、水辺間のつながりや違いについて比較してみましょう。他の水辺の付近にある学校と、情報交換を行なうという展開も考えられます。
  • 水辺の多角的な観察をもとに、人と生きものの両方に役立つ水辺とはどのような水辺か、アイデアを出し合い、将来のプランを作ってみましょう。

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