くらし 20 ごみを知ろう 気 軽
ねらい
  • ごみとして「もの」を捨てる行為は、その人の価値観の反映であり、「もの溢れ」の日本の現状そのものです。こうした、社会の構造や人の意識を客観的に理解することを通じて、自分自身の価値観を見直し、ごみとは何かを本質的に考え直すきっかけとします。
  • 自分の住んでいる町のごみの処理方式を知り、自分がごみを出す時にどういうことに注意する必要があるかを考えます。
進め方
【導入】 「ごみ」とは何か、ということについてみんなの考え方を出し合っておきます。
【実施】 ごみウォッチングをして、家の中や町中で捨てられている「ごみ」の中で、自分が許せないと思ったもののワースト3を選びます。家族の人にも許せないごみワースト3を聞きます。
次に、自分たちの町のごみの収集方法や処理方法についても話し合い、とれーにんぐカードに記入します。
【発展】 ワースト3のごみについて、なぜこのようなものが捨てられたのか、みんなで意見交換をしてみてください。
ポイント
  • 「ごみ」とは何かということは人それぞれで微妙に異なるので、活動を始める前か後に、お互いの考えを出し合うことが重要です。
  • 捨てられたごみを見て、それを捨てた人を一方的に悪者のように扱うことは避け、社会の意識や構造に問題があることや自分ならどうするかということに問題意識を発展させましょう。
  • 「ごみ」を見て、ものの「命」(元は生きものだった原材料)をイメージできるようにすすめましょう。
  • 「ごみ」が自然循環で「土に還る」ということも大切な概念整理のポイントとなります。
  • ごみの収集方法は、あらかじめ役所に問い合わせておきましょう。
応 用
  • 家族の人にも同じ活動をしてもらい、ごみについて話し合いましょう。
  • 50年前と今では、ごみについての考え方や量、処理方法などで、どのような違いがあるかを調べてみましょう。
  • ごみの回収方法は、その町の人口や発展の経緯ともつながっており、各地域で独自の方式があります。地域におけるごみ処理の方法と地域学習を関連づけて考えてみましょう。
  • 他都市のごみ処理の方法や処理経費なども調べてみましょう。
  • いつ頃から使い捨て商品が増えてきたか(大量生産・大量消費・大量廃棄)を、産業や経済の学習と関連付けて調べてみることができます。

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