くらし 21 アースピザを作ろう じっくり
ねらい
  • 私たちの食生活が世界中の人々や国々の資源によって支えられていることを学習し、地球規模でのつながりについて理解を深めます。
  • 「食」のあり方を考えるきっかけとします。
進め方
【導入】 数人でグループを作り、グループ毎に「アースピザ」のメニューやトッピングの材料を決めます(低学年は、レギュラーのみです)。
お店に行った時の注意事項もみんなで話し合います(食材をむやみに触らないなど)。
【実施】 あらかじめお店の人に活動の内容の説明と協力についてをお願いしておきます。食材が決まったら、スーパーなどでその食材の産地を調べに行きます。
産地が分からなければ、お店の人や加工会社に聞いてみましょう。産地を調べたら、帰って食材毎に産地を地図に書き込んでいきます(日本地図、世界地図)。
【発展】 それぞれのメニューの「アースピザ」を食べるまでに、どの位の人手がかかっているかを計算します。また、その過程で使われるエネルギーや、それにともなって発生するCO 2についても考えてみましょう。最後に、各グループがまとめた内容をアースピザのメニュー毎に発表し、違いがあるかなどを話し合います。
ポイント
  • メニュー選びをゲーム形式などで楽しみながら行なうことによって、雰囲気を盛り上げることも大切です。
  • 食材の産地が複数にわたるケースも出てきますが、特にどこかにしぼる必要はありません。
  • 地元産の食材とそれ以外のものを意識して調べておくと、まとめる時に役立ちます。
  • どの位の人手がかかっているのかを計算するための計算式には、原材料の収穫や養殖に携わる人から運搬、処理、加工、製造、流通、販売などの工程を考え、さらにそこで働く人を支えている家族も含めて考えます。ここでは製造・加工・運搬・販売の4工程とし、例えばそれぞれの工程の人に3人の家族がいる場合は、各工程につき4人で支えていることとなります。この場合、ひとつの食材につき4人×4=16人が関わると考えるので、16人×食材数を計算します。ただし人数はあくまでも例であり、この他にも多くの人手がかかっていることを認識しましょう。
  • 発表の時は、メニュー毎の特徴が分かるように工夫しましょう。
応 用
  • 普段の食事(和食など)のメニューについて、同じように活動してみましょう。
  • 日本は食料を輸入に頼っている一方、地域の一次産業が衰退している現状について、職業観や産業構造などとも関連付けて考えることができます。
  • 産地が分かれば、その食材を運搬する時のエネルギーの使用量の多少や、産地が遠方の場合はものによっては腐らないように防腐剤を使ったりするなど、環境や健康の問題と関連させることもできます。

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