Let's チャレンジ

ジオアクションJAPAN

サポーターの皆さまへ

こどもエコクラブ全国一斉活動は、全国のクラブが一つのテーマに基づいた活動をすることで、こどもエコクラブとしての一体感を高め、メンバーの達成感・充実感を共有するとともに、本活動を広く発信することでこどもエコクラブの広報普及を図ることを目的としています。

今回は「大地を感じ・大地を知る ジオアクションJAPAN」として、生き物にとってなくてはならない「土」をテーマにし、土の大切さや土の役割について体験を通して感じ・学び・考えるプログラムをご提供いたします。本プログラムを通して、日頃あまり気にかけないけれど大切な大地や、大地に生きる生き物たちについて考えるきっかけとしていただき、クラブの活動の充実につなげていただければ幸いです。

こどもエコクラブ全国一斉活動 「大地を感じ・大地を知る ジオアクションJAPAN」

本活動の目的

  1. 全国にいるこどもエコクラブが、土に関するプログラムを実施することで、土壌の役割や大切さを学びます。また、子どもたちが土と触れ合った感想や、活動を通して感じた大地(土)への思いをとりまとめて、日本・世界をつなぐ大地の大切さを広く訴えかけます。
  2. 著名人と土のアート作品を作る体験※を通して、土を使う文化や工芸について理解を深めます。
  3. 本活動を東京オリンピック・パラリンピックを盛り上げる「東京2020参画プログラム」としても位置付け、全国のクラブに東京2020大会に関わったという思いを感じてもらうとともに、クラブから世界へメッセージを発信します。

※以下のアクションレポートをもとに審査で選ばれた全国7ブロック1クラブ(メンバー2名・サポーター1名)は、全国の代表として著名人と土のアート作品を作るイベントにご招待いたします。

全国共通ジオアクションとフリージオアクションについて

「大地を感じ・大地を知る ジオアクションJAPAN」には、1つの全国共通ジオアクションと、6つのフリージオアクションがあります。全国共通ジオアクションは「みんなが土に親しむことができる基本プログラム」となっていますので、全てのクラブにぜひチャレンジしていただきたいと思います。

フリージオアクションは、クラブのメンバーの興味関心に応じて自由にチャレンジするものです。プログラムのテーマやねらい、内容(全国一斉活動のウェブサイトに掲載)を参考に、みんなで話し合って取り組んでください。

それぞれのアクションに対する記録シートは、ウェブサイトからダウンロードできます。アクションに取り組んだら、ぜひ記録シートに活動内容や気づいたことを記録しておくよう、子どもたちに働きかけてください。

各プログラムのねらい

全国共通ジオアクション『どろだんご作り』

泥だんごの作りやすさや手触りから、土の粒や大きさの違いを「実感」し、土が粘土や砂など様々な素材からできていることを学びます。
また、土の中にある「粘土」は加工しやすい上、粘土でできた泥だんごを丁寧に磨いていくと、粘土鉱物の向きがそろってきて泥だんごがピカピカに光ってきます。泥だんご作りの工程を通して、土をこねるだけでは気づきにくい「粘土」の存在についても子どもたちに気づいてもらいます。

『どろだんご作り』

もっとチャレンジ!フリー・ジオアクション

【土を楽しむ・土に親しむ】
プログラム名 ねらい
土の中の宝石探し

土の中には鉱物の小さな粒があることに気づくとともに、色や形の違いを観察して、土を構成している物質に関心を持つきっかけにします。

【プラスα】岩石が風化すると、その岩石に含まれていた鉱物が養分(動植物や微生物にとって必須)として水に溶け出すことも付け加えるといいでしょう。

土の「スポンジパワー」をつきとめよう!

土の種類によって、水を保つ力(保水力)が違うことを実感します。土の中の砂や粘土、有機物の多寡によって土と土の間の隙間の大小や量が異なります。小さな隙間がたくさんあると保水力が高くなります。

【プラスα】水がなくてはならない植物にとって、どんな土だと成長しやすいのかなどについてもみんなで話し合ってみてください。

【土のできかた・生き物との関係を知る】
プログラム名 ねらい
探れ!落ち葉のゆくえ

落ち葉が分解していく様子を観察することで、植物を分解する生き物の働きが土をつくること、それらの生き物が土の中にいることを学びます。

【プラスα】落ち葉が分解されて土の中に養分として還元されていることや、有機物の量と目に見えない微生物の関係について考えてみましょう。また、土のにおいを嗅いで、土によってにおいが違うことも体験してみましょう。

土は生きている!? 土のこきゅうを調べよう

土から二酸化炭素が放出されていることを実験で確認することで、土の中に目では見えない微生物がいることを学びます。

【プラスα】土の種類によって微生物の多さが違うので、複数の種類の土で実験してみましょう。土の呼吸量が多い(二酸化炭素がたくさん放出された土)の方が、微生物が生きていける食べ物(有機物)が多いことがわかります。温度が異なると実験結果が異なるので注意してください。

【土の役割・じゅんかんについて考える】
プログラム名 ねらい
水をきれいにしてみよう

土の中の有機物や粘土鉱物が水の汚れをとらえ、土が水をきれいにする機能(土の吸着機能)を学びます。

【プラスα】山や森に降った雨が地面にしみこんで土の中を流れて湧き水などになりきれいな水が流れる川になっていることにも触れるとよいでしょう。

いろいろな土で植物を育ててみよう

植物を育てるのに向いている土・向いていない土があることを知るとともに、植物の種類によって向いている土も変わることを学びます(稲→田んぼの土、野菜→畑の土、花→花壇の土など)。

【プラスα】農家では、たくさんの収穫が得られるよう作物に向いた土にするために、肥料などをいれて土を改良していますが、際限なく改良できるわけではなく、土を大切にしながら工夫を重ねて土づくりをしていることも紹介しましょう。

  • ●本活動のプログラムにかかる監修・協力:(一社)日本土壌肥料学会 土壌教育委員会
  • ●「こどもエコクラブ×挟土秀平プロジェクト」にかかる協力:株式会社LIXIL INAXライブミュージアム
  • ●本活動への賛同・支援:環境カウンセラー 藤本倫子氏
  • ●参考・引用文献:
    「そだててあそぼう土の絵本」①土と遊ぼう、②土のなかの生きものたち、③作物をそだてる土((一社)日本土壌肥料学会 土壌教育委員会編、農山漁村文化協会発行)
    新版「土をどう教えるか-現場で役立つ環境教育教材-」上巻((一社)日本土壌肥料学会 土壌教育委員会編、古今書院発行)

アクションに取り組んだら、アクションレポートを作りましょう!

全国共通ジオアクションやフリージオアクションに取り組んだら、メンバーの記録シートをもとに、アクションレポートを作りましょう!アクションレポートの様式はウェブサイトからダウンロードできます。

アクションレポート用紙・応募用紙ダウンロード

全国一斉活動の振り返りになるのはもちろん、著名人と一緒に土のアートを作るイベントに招待されるチャンスもあります。東京2020参画プログラムでもあるイベントですから、忘れられない思い出になること間違いありません。また、アクションレポートに書かれたクラブからのメッセージは全てイベント会場やウェブサイトで紹介します!

こどもエコクラブ全国一斉活動 「大地を感じ・大地を知る ジオアクションJAPAN」に、みんなでチャレンジしてみましょう!!

アクションレポートにチャレンジ!

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